おわるときにはじめること

もうすぐ、2019年がおわろうとしています。

そんなとき、ひらりと舞い込んできたのが、あるいは一筋のひかりのように差し込んできたのが、「運命を生きる」という言葉でした。

そういえば、12月に入り、「あたらしい年」を意識し始めたころから、ちいさいけれど確かに心にひびくようなできごとが、けっこうな頻度で起こっていたような気がしています。

 ひとつひとつは取るに足りないように見えるそれらが、寄せて集めてつなげてみると、何かをはじめるべき合図のようにも感じられたので、このタイミングで以前からはじめたかったこと ―文章を書くこと をはじめよう、と思ったのでした。

高知に移住して、6年目。山のふもとで、ちいさな仕事を組み合わせて暮らしています。暮らしのごはんと保存食、野草茶づくり、ちいさな畑、小包と本、それからおしゃべり。

 日々の暮らしの中のささやかなきらめきが、生まれては消えてゆくのをほんのわずかすくいとり、手のひらにのせて眺めて、どこかの片隅にとどめておけたなら。

そんな気持ちで書いていきたいと思っています。

2019年12月30日
大掃除の窓ふきが半分残っているのが気になりつつある午後 に