キムチをつくる

冬になると、キムチを漬けます。

キムチってほんとうに魅力的な食べ物だし、キムチさえあれば、日々のごはんの支度がぐっと楽になります。加えて経済的、さらにパッケージフリーとよいことづくめ。

漬物としてはもちろん、豆腐にのせたり、キムチチャーハンやキムチ鍋にも。時間のない時はキムチ丼。ご飯の上にキムチをたっぷり乗せて、ごま油を醤油を回しかけ、いりごまとのりをたっぷりのせてできあがり。目玉焼きをのせてもおいしい。

キムチを作ると決めたら、まずは白菜の入手から。洗って、半日干してから下漬けをします。つぎに、材料を確認。手元にないものは入手し、保存瓶を煮沸消毒して準備完了。

準備にやや手間はかかりますが、作り方はいたって簡単。作業時間のほとんどは「刻むこと」に使います。

私は一度に白菜を2個分漬けます。出来上がりはだいたい5キロ。半分はおすそ分けして、半分は自宅用。1ヶ月ほどで食べきってしまうので、一冬に2-3回漬けます。 出来上がりまで1週間程度。時間がたつほどに発酵が進みますが、酸味がでてきたものもおいしい。変化をたのしみながら、いろいろな方法で食べまます。 なにより自分で漬けるとすごくおいしい。 

キムチの作り方には色々あるようですが、私はできるだけ「身近にあるもの」で作ります。手元にあるもので代用することも多く、買い物はできるだけ少なく。分量もだいたいで大丈夫。すべての材料を揃える必要はありませんので、まずは少量を気楽にチャレンジしてみてください。

【材料】
(できあがり約5キロ)

<下漬け>
白菜2個(3.5キロ)
塩105g(白菜の3%)
<ヤンニョム>
大根1本 (千切り)
人参1本(千切り)
玉葱1個(薄切り)
細ねぎ半束 (3センチに切る)
にら半束 (3センチに切る)
ねぎ半分(薄切り)
葉にんにく5本(薄切り)または にんにく5片(すりおろす)
生姜100g(すりおろす)
りんご1個
韓国唐辛子(粗びき)80g
韓国唐辛子(粉)40g
はちみつ 大匙8
ナンプラー200cc
干しエビ20g
すりごま大匙4
煮干し30g(+水500cc)
昆布20g(細切り)
米粉大匙4(+水400cc)

【下準備】
1.白菜は外葉を取り、根元に十字に切れ目を入れて手で6等分に割く
2.よく洗い、ざるに断面を下にして水気を切り、半日ほど干す(甘味が増す)
3.5センチに切り、塩をまぶしてから平らな皿を載せ、重しをして1晩漬ける
*保存容器を煮沸消毒しておく

【ヤンニョムづくり】
1.にぼし出汁を取る
にぼしのエラと内臓を取り、鍋に500gの水を注ぎ、中火にかける。沸騰したら弱火にして半量になるまで煮詰めて濾す。

2.キムチのりをつくる
鍋に水と米粉を入れ、よく混ぜながら強火にかける。沸騰後中火にして、1-2分しっかり火を通してから火を止め、冷ます(焦げるのでかき混ぜる手を止めない)


3.すべての野菜を刻む(生姜とりんごはすりおろす)


4.下漬けした白菜をざるにあけ、絞る。

5.大きいボウルに白菜以外の材料をすべて入れてよく混ぜる。(私は素手で混ぜますが、へらなどを使ってもOK。傷がある場合はしみるので注意!)


6.よく混ざったら味を見る。発酵すると塩気がマイルドになるので、「おいしいけど、ちょっとしょっぱいかな?」と感じるくらいに塩を加えて調整する。


【仕上げ】すべてを混ぜる→瓶詰め→発酵


1.ヤンニョムの入ったボウルに白菜の3分の1を入れて良く混ぜる
2.なじんだら残りの2分の1を入れて混ぜ、さらに残りを入れて良く混ぜる。
3.味を見て「ちょっとしょっぱい?」くらいにする。(「ちょうどいい」と感じるくらいなら塩を足す)
4.瓶の8分目まで入れる(発酵するとあふれるので注意)

5.家の中の寒い場所に置き、発酵させる
6.5~10日で発酵し始めるので、時々蓋を開けて(噴射するのでボウルなどをかぶせながらゆっくりと開ける)、味を確認する。
7.酸味がちょうどよく出てきたら、冷蔵庫に入れて保存する

ゆるやかに発酵が進み酸味も増してきますが、2ヶ月はおいしく食べられます。

*我が家では1ー2ヶ月で食べきってしまうので、白菜を一口大に切って食べやすくします。(長期保存の場合は水分がでてしまうので、割いた状態で漬けて、食べるときに一口大に切ります。

*唐辛子の量は好みで加減してください。あっさりとマイルドに仕上げたい場合は、粗びき唐辛子60g粉唐辛子30g(合計90g)で。

キムチのある生活はおいしくて、楽です。何人かで集まって作るのも楽しいですね。ぜひ一度お試しください。

photo: @kettle_photo