金目鯛をいただいたなら

 山の上に森をつくられている方が、ときどき、「親戚が釣ったから」と新鮮この上ない魚をくださる。今日は目がきらきらとひかる金目鯛!

 そんなことがあった朝は、さあその魚をどうしようか、いかにして最大パフォーマンスで食べるか、といきおい興奮状態になります。

 年末のこの時期、会いたい人、話したい人はだれだろう、と考えてすぐにすこし離れた場所に住む友人家族に電話をかけます。儀礼的に「年末の忙しい時期だけど」と前置いて、それでもなんとかして来てほしいので「金目鯛」という魅惑ワードを会話に忍ばせるのを忘れません。

 あと1時間で彼らが到着するはずなのだけれど、諸事情あって、片付けも料理も手つかずのまま。午前中に覚え書いたメモには今日のメニューが書かれていて、やや途方に暮れた気分。

 金目鯛のアクアパッツァ、マカロニを添えて。焼きしいたけと、春菊、柿のマリネ(レモンで)パン(大きくてまるいの)さつまいもとりんごを柚子の煮たの(こどもがいるから)、焼きおにぎりといぶりがっこ(同じくこども対策)

さて、1時間でどこまでつくれるか…!